言葉と物 : 人文科学の考古学
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ベラスケスの名画「侍女たち」は、古典主義時代における人間の不在を表現している。実は「人間」という存在は近代に登場したものであり、いずれ終焉を迎えることになるだろう――。西欧思想史を厳密に分析批判したうえで、今日の人間諸科学の冒険的試みを統合し、画期的認識論をうちたてたフーコーの名著を新たな装いでお届けする。
目次
凡例
序
第一部
第一章 侍女たち
一
二
第二章 世界という散文
一 四種の相似
二 外徴
三 世界の限界
四 物で書かれたもの
五 言語ランガージユの存在エートル
第三章 表象すること
二 秩序
三 記号シーニユの表象作用
四 二重化された表象
五 類似性の想像力
六 「マテシス」と「タクシノミア」
第四章 語ること
一 批評と註釈
三 動詞の理論
五 指示作用
六 転移
七 言語ランガージユの四辺形
第五章 分類すること
一 歴史家はどう言うか
二 博物学
三 構造
四 特徴カラクテール
五 連続体と天変地異
六 畸型と化石
七 自然の言説デイスクール
第六章 交換すること
一 富の分析
二 貨幣と価格
三 重商主義
四 担保と価格
五 価値の形成
六 有用性
七 全体的な表タブロー
八 欲望と表象
第二部
第七章 表象の限界
一 歴史の時代
二 労働という尺度
三 生物の組織
四 語の屈折
五 観念学と批判哲学
六 客体の側における綜合
第八章 労働、生命、言語ランガージユ
一 新たなる経験的諸領域
四 ボップ
五 客体となった言語ランガージユ
第九章 人間とその分身
一 言語ランガージユの回帰
二 王の場所
三 有限性の分析論
四 経験的なものと先験的なもの
六 起源の後退と回帰
七 言説デイスクールと人間の存在エートル
八 人間学的眠り
第十章 人文諸科学
一 知の三面角
二 人文諸科学の形態
三 三つのモデル
四 歴史
五 精神分析、文化人類学
六
*
訳者あとがき
固有名詞索引
事項索引